01
これからの知財人材像 ― AI 時代と IP ランドスケープ
下江
私は 知財人材の役割が、出願・調査・中間処理・侵害判断などの従来業務にとどまると、AI の進展により価値を出しにくくなるのではないか。IP ランドスケープも、分析結果を示すだけでは評論にとどまり、事業創出や OI 推進につながりにくい ことに困っている。
これは OI の ①〜⑤フェーズ全体、特に「どの領域で戦うか」「誰と組むか」「どう事業として大きくするか」を見極める段階 における 要因/示唆 の問題だと捉えている。
だから ビジネスプロデュース・大型の新規事業創出を支援する立場の方(ドリームインキュベーター的な支援者) に AI 時代に知財人材の仕事はどう変化するのか/なぜ知財人材が OI に関与すべきか/IP ランドスケープを「分析」で終わらせず事業・開発を動かすには何が必要か を聞きたい。
私の今の仮説は 知財人材の価値は、権利化・調査を担うことから、技術・市場・競合・パートナーを横断的に見て「どの領域で、誰と組み、どう勝つか」を設計・提案し、事業側・開発側と一緒に動かす役割へ移っていく というもので、これが確かめられれば ミニイベント・東西部会・研修における「これからの知財人材像」「IP ランドスケープを事業創出につなげる実践ポイント」「知財部門が OI に関与すべき理由」 としてまとめられそうだ。
02
エコシステム型 R&D/事業戦略への知財・契約サポート
竹見
口火(およびハードル下げ)のために――特定プロジェクトが頭にあり過ぎて特有課題すぎるかもしれないが、まず書き込む。
私は エコシステムもふまえた R&D/事業戦略を、知財/契約の面でどうサポートすべきか に困っている。
これは OI の ③契約・組成 の 事実(?) の問題だと捉えている。
だから 成功事例をもつ知財実務者 に 社内外の調整や、実務の検討ポイント を聞きたい。
私の今の仮説は エコシステム内の重要プレイヤーを「ビジネスイン後のパートナー」として選定するにあたり、知財インテリジェンスの活用と IP スキームの提案によって成功に導ける というもので、これが確かめられれば チェックリストの項目の一部 としてまとめられそうだ。
03
プレイヤー間の「成果・評価・分配」を設計する IP スキーム
矢永
業務の立ち位置は 02 と同じで、多くの部分が共通する。そのうえで、分配設計に踏み込んで書く。
私は エコシステムもふまえた R&D/事業戦略を、知財/契約の面でどうサポートすべきか に困っている。
これは OI の ③契約・組成 の 事実 の問題だと捉えている。
だから 成功事例をもつ知財実務者 に 社内外の調整や、実務の検討ポイント を聞きたい。
私の今の仮説は エコシステム内のプレイヤー間で「⑤成果・評価・分配」をどうするか、という IP スキームの提案によって成功に導ける というもので、これが確かめられれば チェックリストの項目の一部 としてまとめられそうだ。
04
「組む前」で決まる ― 類型別の OI 体制評価
片山
私は 企業間で OI を始めようと話が盛り上がったのに、両者のスタンスや条件が折り合わず、契約が締結できなかったり PoC より先に進めず、投資した時間が無駄になるという「社会の損失」 に困っている。
これは OI の ②探索・相手選定、③契約・組成 の 事実/要因 の問題だと捉えている。
だから OI の成功例・失敗例を多く見てきた人物(例:山本飛翔先生、鈴木健二郎氏) に OI を成功させるために、自社と協業相手が満たすべき要件 を聞きたい。
私の今の仮説は OI の類型によって、組むべき相手とそうでない相手がある というもので、これが確かめられれば チェックリスト(類型別 OI 体制評価項目) としてまとめられそうだ。
05
外部情報を、OI 戦略構想へ「翻訳」する
岩田
私は 知財やイノベーション推進担当者が、技術・社会課題・政策などの情報を得ても、「どの領域を狙い、誰と何を共創するか」という OI を含むイノベーションの戦略構想に十分つなげられていないこと に困っている。
これは OI の ①構想・戦略 における 要因/示唆 の問題だと捉えている。
だから 企業・スタートアップ・大学等で新規事業や社会実装を構想してきた実務者、および社会課題・政策の専門家 に どんな情報を得て、どんな論理や対話で事業・社会実装の機会や共創テーマへ翻訳し次の行動につなげたのか/今後どのような変化を捉えるべきか を聞きたい。
私の今の仮説は 知財が「変化を見立てる力・技術シーズと結び付ける力・共創仮説を構想し発信する力・対話で仮説を磨く力」を持ち、発信した仮説を検証して次の判断につなげる仕組みがあれば、受動的・個別案件対応型の OI から、狙う領域と相手を自ら定める OI へ転換できる というもので、これが確かめられれば 東西部会・研修の「外部情報を OI 戦略へ翻訳し行動につなげるフレーム」「OI 推進者としての知財人物像」 としてまとめられそうだ。
06
止まる原因は、技術でも契約でもなく「価値基準の翻訳者不在」
原
私は 技術的には優れたアイデアやプロジェクトであっても、関係者の認識が揃わず前に進まないこと に困っている。
これは OI の ②パートナー探索〜④実行・事業化フェーズ における 要因 の問題だと捉えている。
だから 企業の事業開発担当者・スタートアップ・大学研究者・OI 推進担当者 に 異なる立場の人が何を価値として重視しているのか、それをどう共有・翻訳しているのか を聞きたい。
私の今の仮説は OI が止まる原因は技術や契約そのものではなく、技術者・事業側・顧客・経営層がそれぞれ異なる価値基準で判断していることにあり、その違いを翻訳する役割の不在が停滞を生む というもので、これが確かめられれば 「OI 推進人材(翻訳者人材)の要件整理」「OI 停滞要因チェックリスト」 の一部にできそうだ。
07
大学・研究機関は、OI で何を担えるのか ― 内からの視点
小林
整形の暫定版(ご本人が「型への文章化」を進行中のため、確定版が届き次第このカードを差し替えます)。産学連携の当事者=大学・研究機関側の視点。
私は OI において、大学・研究機関に求められること/担えることと、その実現に向けた不足面・強化点が、当事者(大学)の「内からの視点」で十分に言語化・共有されていないこと に困っている。
これは OI の ①構想・戦略 における 要因/示唆 の問題だと捉えている。
だから 各種の国家プロジェクトや、身近な環境で産学連携・社会実装に関わる実務者・当事者 に 大学・研究機関に本当に求められている役割は何か、その実現に向けて何が不足し、何を強化できると見ているか(内からの視点で思うこと) を聞きたい。
私の今の仮説は 大学・研究機関が担える役割と不足面を、当事者の内からの視点で言語化・共有できれば、産学連携の相手選定・役割分担の精度が上がり、「制度は入れたが出口が伴わない」状態を越えられる というもので、これが確かめられれば インプット企画・研修の「産学連携における大学・研究機関の役割整理」 としてまとめられそうだ。